【三菱ふそう編】トラックの買取・査定相場っていくらくらい??
長距離輸送など、物流業界では欠かせない存在のトラックですが、不要になった場合に気になるのが買取・査定の相場です。普通自動車よりも高い価格で購入するケースがほとんどのトラックだからこそ、買取時にはどれだけ高く売れるのかが気になる方も多いでしょう。今回は数多くの商用車を扱う自動車メーカー「三菱ふそう」が取り扱うトラックの買取・査定相場をいくつか紹介します。相場が気になる方は参考にしてください。
三菱ふそうトラックの買取・査定相場
三菱ふそう製トラックの買取・査定相場の例をまとめました。自身のトラック売却前にある程度の相場を知っておくことで、その後の業者比較なども進めやすくなるでしょう。
代表的なモデル相場を以下で紹介します。
キャンター
1963年に初代モデルが登場した、現代でも人気の小型トラックです。小型ながらに積載量が高く力強い走行を実現しており、運転のしやすさに定評のある一台です。
キャンターの買取・査定相場は年式によっても変わりますが、古いモデルで20万円前後、後部にクレーンが付いたタイプであれば130万円前後で買い取ってもらえるケースもあります。
低年式であっても状態が良好であれば、高額買取も期待できるモデルです。
ファイター
1984年に初代モデルが発売された中型トラックで、安全走行を重視した装備の充実さが特徴です。定期的なメンテナンスを欠かさず、安全運転を徹底した綺麗な状態のファイターであれば、走行距離が60万km〜80万km程度あるものでも80万円前後で買い取られた実績もあります。
また、ダンプ式のファイターであれば、状態がよければ100万円前後の査定額になるケースもあります。その時の市場によっても左右はされますが、状態次第で非常に高額な買取も期待できるでしょう。
スーパーグレート
1996年に発売された、三菱ふそうが手掛ける大型トラックです。2017年にフルモデルチェンジしたものは排ガス規制にも対応しており、安全性や快適性を高めた人気の一台になりました。
排ガス規制後の新モデルは状態が良ければ100万円前後で買い取られた実績もあり、大型トラックとしてある程度まとまった金額での取引が期待できます。古いタイプの場合、廃車トラックとして買取可能な業者もありますが、新タイプほどの金額は見込めないと考えておきましょう。
トラックの買取・査定相場に関わる要素
トラックの買取・査定相場を決定付ける要素はさまざまにあります。そもそも中古トラックは査定の判断基準が明確には設けられておらず、架装・メーカーなどの種類もたくさんあるため同様の買取データが少ないです。
そのため、買取業者はいくつかの要素を見ることで、買取査定額にそれぞれ違いを付けています。同じモデルでも要素の違いで買取金額に差が出ることが多いため、査定に出す前に詳細は把握しておきましょう。
相場の変動に大きく関わる要素を以下で紹介します。
年式
トラックの年式とは、運輸支局に新車としての登録を行なった年のことを指します。車検証の初度登録年を確認すれば明確に確認できますが、この年式が新しいものは高年式、古いものは低年式と呼ばれます。
高年式のものほど新しく世に出回ったトラックと言えるため、高性能が期待でき、買取の際は高い金額を付けてもらいやすくなるのが特徴です。しかし、高年式であってもメンテナンスを怠り故障や劣化が目立つトラックであれば、査定額は低くなるため注意しなければなりません。
走行距離
トラックに搭載される金属製部品の多くは、走行中の高温や高圧状態の稼働が続くことで徐々に磨耗して経年劣化が生じます。劣化によって動力伝導率やエンジン出力が弱まり、トラックの基本性能が全体的に低下してしまいます。
そのため、走行距離の長いトラックほど査定額は低くなるのが一般的です。走行距離はパネルのオドメーターに表示されているため、査定前にどれだけ走ってきたトラックなのかを一度確認してみましょう。
目安として、中型トラックでは40万km程度、大型トラックでは70万km程度の走行距離を超えると査定額が下がる傾向にあります。
車両の状態
トラックの車両状態も、査定額を決める大きな要素です。査定の際は、外装や内装の状態はもちろん、電装部品や駆動系、タイヤの状態や色合いなどさまざまなポイントを査定士が確認します。
多少の傷などは査定に大きく響きませんが、駆動系やタイヤに不備があり運転にも支障が出ている場合などは、査定額を大きく下げられる可能性もあります。
トラックを高く買い取ってもらうコツ
トラックの買取・査定相場を高めるために知っておくべきコツを紹介します。コツを理解しつつ買取に向けて動くことで、同じモデルでも買取金額に大きな差が出るケースもあります。
普通車に比べて買取金額の高いトラックは、工夫して売却することでかなり得をすることも可能です。少しでも高い金額で売却するために、以下のコツを押さえた上で買取を進めてください。
定期的なメンテナンスで劣化を防ぐ
業者が買い取ったトラックは、そのまま中古市場に流れていく可能性が高いです。そのため、劣化や故障の見られない状態が良いトラックの方が、それ以外のトラックに比べると高く売却できる傾向にあります。
年式や走行距離も査定の基準となりますが、見た目がひどく汚れていないか、壊れている部品がないかなども価格を決める大きなポイントです。普段乗っている時から定期的なメンテナンスを実施しておき、劣化を防いで綺麗な状態を維持しておくとよいでしょう。
買取実績が豊富な業者を選ぶ
トラックを買い取ってくれる業者は全国的にも数多く存在しますが、トラックの買取実績がどこも豊富な訳ではありません。買取実績が少なくトラックに関する知識も深くない業者に依頼すると、マイナスの査定で買取金額が低くなるケースも考えられます。
そのため、買取実績が豊富な業者を入念に探した上で査定を依頼しましょう。とくに、トラックなどの大型車を専門的に取り扱う買取業者であれば、持っている知識も豊富で的確な査定を実施してもらえます。
中古車買取店やディーラーに査定を依頼することもできますが、その場合は業者の買取実績についてホームページや問い合わせで事前に調べておき、依頼に適しているかを判断してください。
信頼できる業者を選ぶ
業者選びは買取実績だけでなく、信頼できる業者であるかも大切な判断基準です。適当な査定を行う悪徳業者に依頼してしまうと、実際は高額で売れるトラックもマイナス査定を付けられて低めの価格で買い取られるリスクがあります。
顧客から安くで買い取ったトラックを、従来の相場やそれ以上の価格で中古市場に回すことで悪徳業者は利益を得ているため、これでは業者の思うつぼです。業者の公式サイトに会社の情報や買取実績が明確かつ豊富に掲載されている、Google等のレビューで利用者からの口コミが好評かどうかなど、あらゆる観点から信頼できる優良業者を判断してみましょう。
まとめ
三菱ふそうのトラックの買取・査定相場をはじめ、査定の内訳や高額買取のコツをまとめて紹介しました。今なお多くのトラックドライバー達に親しまれている三菱ふそうのトラックは、中古市場でも人気があり高額の買取が期待できます。定期的なメンテナンスや的確な業者選びなど、コツを意識することで金額をより高めることも可能です。トラックの買取を検討中の方は、所有するトラックの年式や走行距離なども考慮の上で、どの程度の金額になりそうか査定に出してみましょう。三菱ふそうのトラックは記事で紹介したモデル以外にも多様な種類があるため、所持している方は需要や相場を一度調べてみることをおすすめします。