【いすゞ(ISUZU)編】トラックの買取・査定相場っていくらくらい??
エルスやフォワードなど、代表的な車種が多いいすゞトラックですが、売却をしても高く買い取ってもらえるのでしょうか?事前に買取相場を知っておけば、安心して手放すことができます。そこで今回は、いすゞトラックの買取・査定相場についてまとめてみました。「売却を検討している」という方は、ぜひ参考にしてください。
買取状況や査定相場について
トラックの売却で知っておきたいのが買取状況や査定相場です。同じ車種でも、車の状態によって大きく異なる場合があり、また買取業者ごとに高く買い取ってくれるところとそうでないところがあります。
ここでは、買取状況と3つのタイプ(年式別・走行距離・グレード)にわけて査定相場を解説します。
買取状況
いすゞは、小型・中型・大型のそれぞれに代表車種が存在します。そして、主に使用されているのは運送業や物流会社などの運送トラックです。
場所によって適した車種も異なるため、たとえば狭い道なら小型・中型が向いており、加速感や安定した走行感を求めるなら大型が向いています。ほかにも、土木・建設現場や農作業にもいすゞトラックの使用率が高いでしょう。
ちなみに、各種類の代表車種は、エルフ・フォワード・ギガの3つになります。
エルフは、小型トラックの中でも主力商品として有名です。現行モデルは6代目になり、最新エンジンを搭載したことでトップクラスの低燃費・燃料コスト低減を実現しています。環境や安全に配慮した機能を搭載しているのも特徴です。
フォワードは、エコカー減税に対応し、低燃費・グリーンディーゼル性能を誇る中型トラックです。収納容量は約176Lと大容量になっており、さまざまな輸送に対応しています。最先端の機能を装備していることから、幅広いドライバーから人気です。
ギガは、乗り心地のよさを追求した大型トラックです。「最高峰」といわれているこのモデルは、ハイルーフや高機能シートなど、とにかく疲れを知りません。ディーゼルエンジンの実力もしっかり感じられるでしょう。
買取状況に関しては、普通自動車とは違い明確な基準がありません。業者が設けた基準で判断することになるため、査定額に差が出やすいといわれています。しかし、一般的には年式が新しく走行距離が短いトラックほど高額になりやすいでしょう。
査定相場:年式別
年式は、新しいものほど高くなり、古いものほど安くなります。しかし、古いからといってかならずしも安くなるわけではありません。とくにトラックは海外での人気も高いため、需要は充分あるでしょう。
年式とは、ひと言でいうと「車の年齢」です。国内で登録された年と製造された年の2種類あり、古いモデルを「低年式車」と呼ぶことがあります。
査定相場:走行距離別
走行距離は、文字どおり走行した距離を意味します。走行距離が長いほど消耗するため、少しでも高く買い取ってもらうには短い距離のまま手放したほうが賢明です。また、車の種類によって売却に適した「走行距離の目安」が決まっています。
では、走行距離はどれくらいがベストなのでしょうか。普通自動車の場合、10万kmが目安になりますが、トラックは40万kmくらいがベストです。40万km未満で売却してしまうと、新車の購入費用がかかり損をしやすいので注意しましょう。
査定相場:グレード別
グレードは「車のランク」を意味します。年式が新しいほど買取価格に影響するため、年式が古いトラックはとくに気にする必要はありません。
ただし、どんなにグレードが新しくても、状態が悪いと買い取ってもらいにくくなります。また、同じグレードでも人気カラーのほうが高くなりやすいでしょう。
ちなみにグレードは、アルファベットで表記するところがほとんどですが「~エディション」「~タイプ」などが付けられる場合もあります。
相場の調べ方を知ろう
どのモデルを売却する場合でも、正確な買取・査定相場を知っておくことが大切です。何も知らない状態で手放してしまうと、安い価格で買い叩かれてしまう場合があるので、売却を検討している方はきちんと調べておきましょう。
ここでは、相場の正しい調べ方について解説します。
車好きに相談する
身近に車好きがいる場合、その人に相談するのが一番手っ取り早い方法です。車好きなら市場での人気度や動向を理解しているので、自分で調べるより正確な相場を把握できるでしょう。
自動車メーカーやディーラーなどで働いている知人がいれば、より専門的な視点からアドバイスがもらえます。
ディーラーサイトで調べる
身近に車好きがいない方は、ディーラーやカーセブンなどのWebサイトで調べるのがおすすめです。最近では、オンラインでの査定シミュレーションサービスを提供しているところも多いので、素人でも気軽に相場を知ることができます。
ただし、シミュレーションはあくまで参考値なので、かならずしも同じ価格で買い取ってもらえるわけではありません。車の状態やメンテナンス履歴などは反映されないため、シミュレーションより安くなったり、高くなったりする場合もあるでしょう。
買取価格はどうやって決まる?
買取価格はさまざまな要因によって決定しますが、一般的に需要と供給・流通量・円安/円高・人気の有無などが関係しています。
まず需要と供給は、売り手より買い手が多くなると供給が少なくなるため、買取価格が高くなります。理由は、高い価格を支払ってでも入手したいと考えるからです。一方で売り手のほうが多くなると、価格は下がりやすくなります。
エルフは特定の業界で需要が高いため、需要と供給のバランスが買取価格に大きく影響します。もし売却を考えているなら、運送業が忙しい時期を狙うのがベストでしょう。
時期による流通量も、関係してきます。たとえば、年度末や新年度がはじまるタイミングです。この時期は買い換える人が増えるため、市場では中古車の流通量が多くなり、買取価格も下がりやすくなるでしょう。
春・夏・年末などは新車購入が増えるので、中古車市場の供給が減少し、買取価格が上がりやすくなります。
円高/円安も同様です。円高で海外への輸出が減ると安くなり、円安で輸出が増えると高くなる傾向にあります。
査定ポイント
査定ポイントは、主に走行距離・内外装・オプション(付属品)の3つです。走行距離については先でも述べていますが、多いほど車体やエンジンなどが消耗しているとみなされるため、査定額が下がりやすくなります。
ただ、走行距離が少ない場合でも「ほとんど乗っていない」と判断されやすいので、想像より査定額は高くなりにくいでしょう。
内装/外装も、査定の大きなポイントです。まず内装は、きれいな状態ほど価値が高くなります。たばこやペットの臭いが染みついていると、査定額が下がりやすいので注意してください。
外装は、キズ・へこみなどがあるとマイナスです。とくに大きなキズは修復コストがかかるため、査定額に影響しやすいでしょう。ボディカラーも需要のある色ほど高くなり、数十万円単位で差がつくこともあります。
純正オプションはプラス査定になりやすいので、装備している場合は積極的にアピールするのがおすすめです。必要書類の有無も査定額に影響します。
トラックを高く買取してもらう方法
少しでも高く買い取ってもらうには、いくつかのポイントがあります。
1つ目は、買取業者の利用です。買取に関する知識やノウハウをもっているので、経験と実績があり、他社より高く買い取ってもらえます。ただし何度も述べていますが、トラックは査定基準がないため、かならず複数社に依頼しましょう。
2つ目は、純正品に戻すことです。規格外の部品が装備されている場合、純正品に戻すことで高く買い取ってもらいやすくなります。
3つ目は、内外装の清掃です。トラックに限らず、車はきれいな状態ほど高くなるため、キズ・へこみがあれば修復し、なるべく臭いのない車内にしておきましょう。
まとめ
いすゞトラックの買取・査定相場について紹介しました。代表車種はもちろんのこと、ほかの車種を売却する場合でも「状態がよい」と高く買い取ってもらいやすくなります。とくにエルフ(小型トラック)は実用性が高いため、状態がよいほど需要も上がるでしょう。とはいえ、トラックには明確な査定基準がないので、買取業者によって価格が大きく変動します。複数の業者を比較しながら、より高く買い取ってくれるところを選んでください。