トラックを廃車にするタイミングと廃車買取の流れを紹介
壊れて動かないトラックは、場所を取るうえに自動車税も発生します。そのため、トラックが動かなくなったり著しい不具合が発生した場合は、トラックの廃車買取をおすすめします。本記事では、トラックの寿命や廃車のタイミング、廃車買取の流れを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
トラックの寿命・廃車のタイミング
トラックの廃車のタイミングや寿命については、さまざまな要因が影響します。とくに、故障や劣化が進むことで廃車を決断することが多いです。トラックは一般の自動車と比べてエンジンが大きく構造がシンプルなため、定期的なメンテナンスや部品交換を行えば長期間使用可能です。しかし、トラックが劣化すると修理や車検費用、燃料費が増加します。これも、廃車を検討するひとつの要因となります。
さらに、トラックの廃車を考える際に重要なのが排ガス規制です。日本では大気汚染対策として、NOxやPMの排出量が少ない車両の使用が推進され、排ガス規制が年々強化されています。トラックがこれらの基準を満たしていない場合、地域によっては新規登録ができず、車検にも通らなくなります。そのため、トラックの状態に問題がなくても、規制をクリアしていない場合は廃車が必要になるかもしれません。
トラックの寿命は走行距離で判断される
トラックの寿命は年数ではなく、走行距離で判断されます。一般的には走行距離が30万〜40万kmが寿命の目安とされていますが、これはタイミングチェーンの寿命にもとづいています。タイミングチェーンなどの部品を適切に交換し続ければ、100万km以上の走行も可能です。
トラックの寿命は、メンテナンス状況や部品交換の頻度に大きく左右されます。そのため、定期的な点検を行ってトラックの状態を確認しながら、適切に廃車のタイミングを見極めることが大切です。
トラックの廃車方法
トラックを廃車にする方法には、主に「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2種類があります。
永久抹消登録
永久抹消登録は、事故や水没などで中古車として販売できない状態のトラックを解体し、車両登録を抹消する手続きです。この方法は、二度とそのトラックを使用しない場合に行います。
手続きの費用はトラックのサイズによって異なりますが、1〜3万円程度が目安です。リサイクル料2〜3万円と、行政書士に依頼する場合は代行費用が1万円程度かかります。
一時抹消登録
一方、一時抹消登録は、長期間使用しない場合や私有地内でのみ使用する場合に適用される手続きです。この場合、再登録することで公道での運転が可能になります。こちらの費用は、登録手数料350円程度がかかり、リサイクル料や代行費用も同様に発生します。
「廃車買取」という手段もある
また、トラックを廃車にする際、廃車買取という方法もあります。廃車買取業者に依頼すれば、動かないトラックでも無料で引き取ってくれるうえ、状態によっては買取もしてもらえる場合があります。
廃車手続きは一般的に手間がかかりますが、廃車買取業者に依頼すると手続きを代行してもらえるため、非常に便利です。この方法を利用することで、廃車に必要な手間や費用を軽減できます。
トラックの廃車買取を希望する場合の流れ
最後に、廃車買取の流れについて詳しく解説します。
廃車買取業者への連絡・査定
まず、廃車買取業者へ連絡し、査定を依頼します。査定時には、トラックの修理履歴がある場合、その内容がわかる書類を用意しておくとスムーズです。買取価格は、トラックの年式や走行距離、さらに市場の需要によって大きく異なり、10万円〜100万円程度が目安です。正確な価格を知りたい場合は、まず査定を受けましょう。
トラックの引き渡し
次に、トラックの引き渡しを行います。買取業者にトラックを引き渡す際は、必要書類も合わせて渡します。この段階で必要書類が不足していると手続きが遅れる可能性があるため、事前に確認して準備しておきましょう。
買取金額の受け渡し
続いて、買取金額の受け渡しが行われます。買取金額の支払い方法は業者によって異なり、引き渡し時に現金で支払われる場合や後日指定口座に振り込まれる場合があります。そのため、事前に業者と確認しておくと安心です。
廃車手続き
最後に廃車手続きです。多くの廃車買取業者は、代わりに陸運局での廃車手続きを行ってくれるため、利用者にとっては手間が省けます。さらに、廃車手続きの条件によっては自動車税や保険料、重量税などの還付金を受け取れる場合があります。
ただし、これらの還付金は手続きが遅れると月をまたぐことで減額されるため、廃車を決めたら早めに手続きを進めましょう。
まとめ
トラックの廃車は、不具合や劣化が進んだ際、または排ガス規制により車検が通らなくなった場合に検討すべきです。寿命の目安は走行距離30万〜40万kmですが、メンテナンス次第でさらに長く使用できます。廃車手続きには「永久抹消登録」と「一時抹消登録」があり、手続き内容や費用が異なります。また、廃車買取業者を利用することで、動かないトラックでも無料で引き取ってもらえ、状態によっては買取が可能です。業者は査定から引き渡し、廃車手続きまで代行してくれるため、手間を省ける点も大きなメリットです。さらに、場合によっては還付金を受け取れるため、早めの手続きをおすすめします。廃車買取の活用でコストを抑え、スムーズにトラックの処分を進めましょう。